最終更新日: ブログ
「睡眠」の重要性
「睡眠」について解説します
こんにちは。江南市、岩倉市、稲沢市、北名古屋市、清須市などの近隣にあります、愛知県 一宮市の森整形外科(整形外科・リハビリテーション科)の松村成毅です。久しぶりのブログとなりました。今回は「睡眠」をテーマに解説させていただきます。「睡眠」は健康の3要素(栄養|運動|睡眠)のうちの1つです。
『今さら聞けない 睡眠の超基本(朝日新聞出版)』を監修している柳沢正史先生の講演を聴くことができました。『今さら聞けない 睡眠の超基本(朝日新聞出版)』とその講演のなかからその一部をみなさんにシェアさせていただきます。
睡眠不足がもたらす悪影響
みなさん、きちんと眠れていますか?日本では「昼間少しくらい眠くても当たり前。仕方ないこと」という人が多いかと思います。しかし、昼間眠いということは、国際的には「体調不良」とみなされるそうです。複数の調査において「日本はかなり睡眠時間が短い国の1つ」という結果が出ています。睡眠不足がもたらす悪影響は、短期的には「集中力の低下」「モチベーションの低下」などがあり、慢性的な睡眠不足が続くと「うつ病などメンタルの不調」「メタボリックシンドロームのリスク上昇」「認知症のリスク上昇」「免疫力の低下」など、様々な重い病気を引き起こし、健康寿命の短縮につながってしまいます。
まず睡眠時間を確保するライフサイクルを
私が1番衝撃を受けたのが、過去30年、多くの先進国において認知症の発症率は徐々に低下しているのに対し、日本では認知症の有病率や発症率が増え続けているという事実です。これは睡眠時間と無関係ではないでしょう。睡眠時間は毎晩きちんと支払うべき「住宅ローン」であり、先に睡眠時間を確保して残りの時間で1日をやりくりするのが正しいアプローチと思えます。
自分にとって最適な睡眠時間を知る方法とは?
睡眠の量を確保することが睡眠不足解消への第一歩です。多くの調査で「睡眠時間が7時間の人が最も死亡リスクが低い」とされていますが、現時点の自分に最適な睡眠時間は個人差があるため注意が必要です。必要な睡眠時間を調べる方法として2つ紹介されていました。
1)普段より早く就寝する方法
普段より30分早く就寝する→体調を確認する→これを2、3日以上続ける→さらに15分早く寝てみる
2)目覚ましをかけない方法
4日間続けて目覚まし時計をかけずに寝る方法→4日目の睡眠時間が今の自分にとって最適な睡眠時間
人間は必要以上には睡眠は取れないようですので、上記2つの方法で必要な睡眠時間を知ることができるようです。私は1)の方法で調べ、約7時間でしたので、今はなるべく7時間の睡眠時間を先に確保するようにしています。
睡眠脳波検査を受けてみました
柳沢先生が勧めていらっしゃった睡眠脳波検査を実際に受けてみました。今までは同様の検査をするために、数日間の入院が必要だったようですが、睡眠脳波検査は自宅で気軽に体験でき、かなり詳細なレポートもいただけました。自分の睡眠を客観的にみることが睡眠改善につながります。

睡眠脳波検査
健康の3要素「栄養」「運動」「睡眠」のうち、今回は「睡眠」についてお話ししました。よい睡眠で、人生のパフォーマンスを上げましょう!

森整形外科の取り組み
森整形外科では「いつまでも自分の足で歩くために」をミッションとして、みなさんの健康寿命を伸ばすサポートをしています。理学療法士をはじめとするリハビリ、運動指導のほか、管理栄養士による自分の栄養状態を知るための「栄養解析検査(自費診療)」を提供しております。また骨の状態を知る「骨密度検査(保険診療)」も行なっております。普段自分では気づきにくく目に見えないものですが、健康の重要な要素ですので、気になることがありましたらご相談ください。まずはネットから医師の診察をご予約いただければと思います。
スタッフにも健康を
森整形外科では「栄養」「運動」を軸とした福利厚生を導入していますが「睡眠」関連はありませんでした。興味のあるスタッフに、私が受けた「睡眠脳波検査」を体験してもらってもいいなと思いました。