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体幹トレーニングの重要性
こんにちは。江南市、岩倉市、稲沢市、北名古屋市、清須市などの近隣にあります、愛知県 一宮市の森整形外科(整形外科・リハビリテーション科)の松村成毅です。最近「筋トレを始めたら肩や腰を痛めた」といった患者さんが増えています。健康のための筋トレが、逆に体を痛めてしまっては本末転倒です。今回はよくある筋トレの落とし穴と、体を守る“本当に大切な筋肉”についてお話しします。
アウターマッスルばかり鍛えていませんか?
一般的に筋トレでイメージする筋肉は「動きを作る筋肉」「見た目を整える筋肉」 = アウターマッスル(表層筋)だと思います。ジムにあるほとんどの器具も、アウターマッスルを鍛えるトレーニング器具となります。もちろんこれらの筋肉は大切です。ですがアウターマッスル(表層筋)ばかり鍛えて、インナーマッスル(深層筋)をおろそかにすると、体の土台が不安定なままになってしまいます。
インナーマッスルとは?
インナーマッスルは、関節を支え姿勢を安定させるための筋肉です。体幹や骨盤、肩甲骨まわりなど深層にあり、見た目は目立ちませんが動作の「軸」となる部分です。
アウターマッスルばかり鍛えてインナーマッスルが弱い状態をたとえると「貧弱な体に重い鎧をまとっている」と言えます。動けば動くほどバランスが崩れ、怪我のリスクが高くなります。

インナーマッスルが弱いと…
インナーマッスルがしっかり働かないと、関節や腱に過剰な負担がかかります。特に肩、膝、腰はその影響を受けやすく以下のような症状が出やすくなります。
- トレーニング後の関節痛
- 肩や腰の慢性的な違和感
- トレーニング中のギックリ腰
- 力はあるのにバランスが悪くなる
どうすればバランスよく鍛えられる?
理想はバランスよく、アウターマッスルに加えてインナーマッスルも同時に鍛えることです。以下のような体幹トレーニングをおすすめします。



- プランク:体幹の深層筋に効きます
- ドローイン:呼吸と姿勢の筋肉を意識
- バードドッグ:バランスと安定性を向上
無理に重たい負荷をかけなくても、これらのシンプルな運動を日々継続することで体の使い方は変わってきます。
最後に
筋トレの目的は「見た目を整える」だけでなく「体を守る」ためにでもあります。自己流ですとどうしても見た目でわかりやすいアウターマッスルばかり鍛えてしまい、体全体のバランスがおかしくなりがちです。体の土台を整えるインナーマッスルも意識して、怪我を防ぐ強くしなやかな体を目指しましょう。
当院では身体と動きの知識に精通した理学療法士によるオーダーメイドのトレーニング指導や、運動指導プログラムもご案内しています。お気軽にご相談ください!