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湿布薬について
湿布薬について説明いたします
こんにちは。愛知県一宮市にある整形外科・リハビリテーション科の森整形外科 院長の松村成毅です。あっという間に今年もあと数日ですね。最近特に冷えますので、みなさまもお身体ご自愛ください。
今回は整形外科で使用する、鎮痛目的の湿布薬についてのお話をさせていただきます。
湿布薬の始まりは、紀元前のギリシアと言われています。その後中国を経由し、日本に入ってきたのが江戸時代後期。日本人の身体的苦痛のtop3に必ず入る肩こり・腰痛は昔からであり、徐々に定着したと考えられています。特に昨今はデジタル機器の普及が顕著でありますので、診察をしていても若くして肩こりや腰痛を発症される方が多いように感じます。
【湿布薬のメリット】
・胃が痛くならない
・長時間安定した効果が期待できる
・限局した痛みの場合は飲み薬より効果が高い
・はがすことで投与を中止できる
【湿布薬のデメリット】
・かぶれることがある
・頭や顔面の痛みなどには使用できない
・広範囲の痛みの場合複数枚要する
要するに痛い部分がはっきりしている場合は、湿布薬はかなりの効果を発揮します。痛い部分の筋肉内の薬剤濃度だけで比較すると、なんと湿布薬は飲み薬の30倍にもなります。私自身も慢性的な肩こりがあり、湿布薬は愛用しています。湿布薬の1番の問題点は、皮膚トラブルです。かぶれを防ぐため、1回の貼り付け時間は4〜6時間までにしましょう。時折1日中貼りっぱなしにしている方がおられますが、長い時間貼りっぱなしにするほどかぶれの原因になります。またはがす際は、皮膚を押さえながらゆっくりとはがしてください。
湿布の基本は、貼って気持ちいいかどうか。上手に使用し、痛みのない生活を送りましょう!