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院長 松村成毅のブログです

2026年敬老の日

9月の第3月曜日は「敬老の日」です。毎年、プレゼントを贈ったり、食事をしたり、ご家族で過ごしたりする方も多いのではないでしょうか。

そんな敬老の日に、もう一つ考えてみてほしいことがあります。それが、「これからも元気に歩き続けられるだろうか」という、親御さんの足腰の健康です。
年齢を重ねると、筋力やバランス能力は少しずつ低下していきます。しかし、足腰の衰えはゆっくり進むため、ご本人もご家族も気づかないまま進んでいることがあります。

「まだ普通に生活できているから大丈夫」と思っていても、実はロコモが始まっていることもあります。
敬老の日を、プレゼントを贈る日だけではなく、「これからも元気に歩くために、足腰のことを考える日」にしてみてはいかがでしょうか。

この記事でわかること
⚫︎ ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは何か
⚫︎ 日常動作でできる、足腰のセルフチェック
⚫︎ 家の中に潜む、転倒の危険と対策
⚫︎ 何歳からでも足腰は鍛えられるということ
⚫︎ 受診を考えたほうがよいサイン

ロコモとは?


ロコモとは?

ロコモとは、「ロコモティブシンドローム」の略です。骨や関節、筋肉など、体を動かすための機能が低下し、立つ・歩くといった移動する力が弱くなっている状態をいいます。

ロコモが進むと、次のような変化が少しずつ現れてきます。
⚫︎ つまずきやすくなる
⚫︎ 階段がつらくなる
⚫︎ 長く歩けなくなる
⚫︎ 外出する機会が減る

さらに転倒をきっかけに骨折してしまうと、一気に生活が変わってしまうこともあります。特に高齢になると、次の流れには注意が必要です。
転倒 → 骨折 → 入院 → 筋力低下 → さらに歩けなくなる
だからこそ、転んでから対策するのではなく、転ばない体をつくっておくことがとても大切です。

こんなこと、できていますか?(セルフチェック)


ロコモ セルフチェック

親御さんと一緒にいるとき、ぜひ次のようなことを確認してみてください。
⚫︎ 片脚で靴下をはけますか?
⚫︎ 階段を手すりなしで上れますか?
⚫︎ 家の中でつまずくことはありませんか?
⚫︎ 15分ほど続けて歩けますか?
⚫︎ 重い買い物袋を持って歩けますか?

一つひとつは、何気ない日常生活の動作です。しかし、「前はできていたのに、最近少し難しくなった」という変化は、足腰の力が落ちてきているサインかもしれません。
大切なのは、できる・できないで評価することではありません。以前と比べてどう変わってきたかに気づくことです。

転倒は、家の中でも起こります

転倒というと、外出中の事故をイメージするかもしれません。しかし、高齢者の転倒は日常生活の中でも起こります。

たとえば、次のような場所です。
⚫︎ カーペットやマットの段差
⚫︎ 電気コード
⚫︎ 暗い廊下や階段
⚫︎ 浴室の濡れた床
⚫︎ サイズの合わないスリッパ

足腰の力が少し落ちてくると、若い頃なら何でもなかった数センチの段差でも、つまずくことがあります。そのため転倒予防では、運動だけではなく、家の中の環境を整えることも大切です。
敬老の日に実家へ行く機会があれば、プレゼントを渡すついでに、「ここ、少し危ないかもね」と家の中を一緒に見てみるのもよいかもしれません。

足腰は、何歳からでも鍛えられます


足腰は、何歳からでも鍛えられます

「もう歳だから、筋肉は増えない」と思われている方もいます。しかし、高齢になってからでも、適切に体を動かすことで筋力を維持したり、高めたりすることはできます。

特に大切なのが、次の4つです。
⚫︎ 太ももの筋肉
⚫︎ お尻の筋肉
⚫︎ 体幹
⚫︎ バランス能力

無理に激しい運動をする必要はありません。散歩を続ける。椅子から立ったり座ったりする。手すりにつかまりながら、かかとを上げる。そうした小さな運動でも、続けることに意味があります。
ただし、膝や腰に痛みがある方、転倒が心配な方は、自己流で無理をするより、一度整形外科やリハビリで身体の状態を確認したほうが安心です。

敬老の日に贈りたいのは、「これからも歩ける時間」


これからも歩ける時間

敬老の日には、お花や食べ物、旅行など、さまざまな贈り物があります。どれも素敵なプレゼントだと思います。

でも、子どもの立場からすると、親が自分の足で歩いて、買い物へ行き、好きなところへ出かけ、友人と会い、孫と過ごしてくれる。そんな日々が長く続いてくれることも、大きな願いではないでしょうか。

足腰の衰えは、ある日突然始まるものではありません。少しずつ始まり、少しずつ進んでいきます。だからこそ、まだ元気なうちから考えることが大切です。
今年の敬老の日。ぜひご家族で、「これからも元気に歩くために、何ができるだろう」と話してみてください。それが、何より長く残るプレゼントになるかもしれません。

よくある質問(FAQ)

ロコモとは、どういう状態のことですか?
骨や関節、筋肉など体を動かすための機能が低下し、立つ・歩くといった移動する力が弱くなっている状態です。つまずきやすい、階段がつらい、長く歩けない、外出が減るといった変化が少しずつ現れます。

まだ普通に生活できていれば、心配いりませんか?
足腰の衰えはゆっくり進むため、ご本人もご家族も気づかないうちに始まっていることがあります。「前はできていたのに、最近少し難しくなった」という変化があれば、それがサインかもしれません。

高齢になってからでも、筋力は増やせますか?
適切に体を動かすことで、筋力を維持したり高めたりすることはできます。激しい運動は必要ありません。散歩、椅子からの立ち座り、手すりにつかまってのかかと上げなど、続けられる小さな運動に意味があります。

転倒予防のために、家でできることはありますか?
カーペットやマットの段差、電気コード、暗い廊下や階段、浴室の濡れた床、サイズの合わないスリッパなどが転倒の原因になります。運動だけでなく、家の中の環境を整えることも大切です。

こんなときは整形外科へご相談ください


森整形外科

次のような変化がある場合は、一度足腰の状態を確認してみることをおすすめします。

⚫︎ 以前より足腰が弱くなった
⚫︎ 最近よくつまずく
⚫︎ 階段がつらくなった
⚫︎ 膝や腰が痛くて歩く量が減った
⚫︎ 転倒が心配
⚫︎ 家族から「歩くのが大変そう」と言われた

森整形外科では、診察だけでなく、必要に応じてリハビリテーションや骨密度検査なども行いながら、「いつまでも自分の足で歩くために」できることを一緒に考えていきます。
「病院に行くほどではないかも」と迷う段階でも、まったく問題ありません。ご本人はもちろん、「親を連れて行きたい」というご相談も歓迎です。ご予約は、下のボタンからお気軽にどうぞ。

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この記事の執筆者

執筆者のプロフィール

松村 成毅(まつむら なるき)

医療法人モンキーポッド 森整形外科 院長

愛知県一宮市生まれ

・整形外科専門医
・日本整形外科学会認定スポーツ医
・日本整形外科学会認定
・リハビリテーション医
・日本整形外科学会認定リウマチ医
・ロコモアドバイスドクター

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